SAKETYPE
とは?
製造技術・化学物質・固有名詞などが乱立する「用語」では選びにくい現代の日本酒を、5つのタイプに分類しました。5タイプを飲み比べることで、驚くほどの味わいの幅広さに触れ、気に入ったタイプを「テイストパラメーター」で深堀りすることができます。
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FLOWER
誰からも好かれやすい華やかな香りに特徴がある、モダンなタイプ。赤リンゴやパイナップルに例えられる「カプエチ(カプロン酸エチル)」が香りの主成分。綺麗な薄味から強い甘みのものまで幅広さもある。
獺祭 純米大吟醸 45
桂月 CEL24 純米大吟醸 50
月桂冠 THE SHOT 大吟醸 -
FRUIT
バナナ、メロン、ライチなど、お酒によって様々な香りを感じるタイプ。最近人気が高まっており、様々な新しい試みがみられ、日本酒の最前線を実感できる。
仙禽 クラシック 雄町
みむろ杉 Dio Abita
山形正宗 純米吟醸 雄町 -
RICE
炊いた白米のような香りを感じられる、日本酒の王道と呼べるタイプ。多くの料理と合わせやすく、温度帯によっても表情が変わり、呑み手次第で無限の可能性が広がる。
浦霞 純米酒
王禄 丈径
夜の帝王 特別純米 -
GRAIN
麦やナッツなどの香ばしさを感じるタイプ。ふくよかなコク・味わい深さを持つものが多い。お燗酒で本領発揮しやすく、食事との組み合わせで遊び心をくすぐられる。
神亀 純米酒
竹鶴 純米
奥播磨 山廃純米 -
WATER
穏やかな香りで、飲み疲れしない透明感のあるタイプ。わかりやすい主張はないが、どんな呑み方でも成立してしまう懐の広さがある万能選手。
久保田 千寿
〆張鶴 純 純米吟醸
七本鎗 14度原酒
テイスト
パラメーター
好みのタイプが見つかったら、さらに深堀りしてみましょう。私たちは味の濃さ・酸味・余韻という、日本酒を特徴づける3つのパラメーターだけに着目することで、ビギナーからプロまでわかりやすい表示を行っています。
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味の濃さ
- 強い
- 普通
- 弱い
すんなり飲めるか、しっかりインパクトがあるかで、同じタイプでも全体の印象は大きく変化します。主に甘みや旨みの成分が、味の濃さに影響します。
グルコース、グルタミン酸、イノシン酸
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酸味
- 強い
- 普通
酸味の字だけを見ると「酸っぱさ」を連想しますが、それだけではなく、味の濃さを和らげたり、旨味を強調する、名脇役的な味わいの要素です。
リンゴ酸、コハク酸、乳酸
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余韻
- 強い
- 弱い
飲み込んだあとの口の中に残る味の長さや強さを表します。たとえば味が濃くて酸味が強くても、余韻が控えめならば、全体は意外にもスッキリした印象となります。
アルコール度数、アミノ酸度